中山正羅 / 愛に生きて
出版社:MUTANT
64ページ
中山正羅が長年に渡り撮り続けてきたスナップやポートレイトを組み合わせた、鮮やかなカバーと、題字が目を引く作品集。季節や時間の移り変わりのなかで風景の濃淡が変化し、それに合わせて彼が向き合った被写体との間にも微細な関係性の揺れが生まれるような、独特の距離感が魅力的な写真群。被写体たちはみなこちらを目差し、一方風景は、こちらの目差しを避け過ぎ去ってゆくような儚さを持つ。テキストはないものの、ひとつのトラベローグを読んだような刹那さを覚える。
中山正羅/Masara Nakayama
東京都在住。写真家 花代に師事。第30回 写真『ひとつぼ展』入選。
主なグループ展にTHE EXPOSED、New York Photo Festival、THE PHOTO / BOOKS HUB TOKYO、
SPACE CADET Actual Exhibition #1、New Japanese Photography等。
写真集に FANCY PEOPLE PHOTO BOOK (artbeat publishers)、KYOTO (PLANETARY PHOTOBOOKS)。
2015年、個展「愛に生きて」を開催、同名の写真集(MUTANT)を出版。