









出版:Flieg nkopf 活版印刷発祥の地といわれるドイツの南に位置するミュンヘンにある、活字組版工房「フリーゲンコプフ」から出版された本です。 この工房を主宰し、クリエイターとして自身の作品を発表しているクリスタ・シュヴァルツトラウバー氏(Christa Schwarztrauber)は、西ドイツの女性としては唯一の組版マイスター。ベルリンの壁崩壊の1989年頃から、ドイツでも活版印刷を使うことが少なくなってきたが、その中で彼女は、活字でもっと自由な表現を用いながら、その技術を後世へ伝えていくためフリーゲンコプフを開設。彼女は次々と作品を発表するほか、活版印刷を広めるためのワークショップも行っている。 クリスタ・シュヴァルツトラウバー(Christa Schwarztrauber) ドイツ・プファルツ出身 両親の印刷所にて修行後、マイスターを取得(女性はマイスタリン) 1989年フリーゲンコプフ設立。Fligenは「蝿」、 Kopfは「頭」の意味だが、むかし植字工たちが「ゲタ」を指して使っていた言葉。「時代を逆行している技術」にかけている。 活版印刷の需要が少なくなった後は、プリンティングアドバイザーとして様々な印刷に触れる。フリーゲンコプフとしては、作品制作、ワークショップなどを開催。絵本、豆本、ポスター、カードなど、熟知した活字や印刷を活かした作品を数々発表。世界最大の本の見本市であるブッフメッセや、ミュンヘンでのメッセなど多くの展示に出展している。